方違
高校を卒業するタイミングで両親が離婚して、私は父親の方に着いて行きました。 父親を選んだ理由は、逆ブチャラティ。いや、普通の感覚として母親はダメだと思ったから。
母は昔から粗雑でデリカシーに欠ける人物で、私が10歳の時に母(私の祖母)を交通事故で亡くしてから鬱病を患いました。 それからは家に篭ってワンセグテレビを眺めては寝るの日々。 仕事→しない、家事→しない、育児→しない、会話→しないの幽霊状態により、 家のそこかしこに暗幕が垂れているような様子です。
その状態がしばらく続き、私が中学の頃から父は母に辛く当たるようになります。 無事我が家は人格否定の工場となります。 私は怒号が飛び交う中で〇〇してました。(←銀魂読んでました。とか書こうと思ったけど、 中学の頃に家でしてたことひとつも思い出せなかった。)
高校の頃には私の進学時に離婚するという話がついていたのか、 喧嘩すらなく、暗い家に暗い大人が2人共存しているだけ。 母の鬱病の方は若干回復したようで、私の送迎をたまにやってもらっていました。 そのせいで自損事故に4回乗り合わせて死にかけているため、 一度捨てた命と言わんばかりに私は今を乱暴に過ごしているというわけです。
受験期の頃、母は家を出て行き、一人暮らしを始めました。 動機は不明。そして私の受験終了と同時に離婚。
そんな生い立ちもあり、私は哀すべきふるさとを離れ、東京に引っ越すのですが、 その直前に母が一人で暮らすアパートに呼ばれました。 餞別に手紙(捨てよう)と小遣い(数万は固い)を貰えるに違いないと思い、 上機嫌で部屋を訪ね、渡されたのは、Hisenseの型落ちテレビ。
先日このテレビをジモティーにて0円で譲りました。 という一文が本記事の全てで、それ以外の部分については実在の人物・人生とは一切関係ありません。